今回、紹介したい映像作品・マンガは「墓場鬼太郎」
気になるあらすじ
作品は、終戦から10年が経ち高度経済成長が急加速で進む昭和30年代の日本を舞台にしています。その時代では、富む者は富んだが、社会の底辺では泥まみれになりながらも日々を生き抜いている人々が溢れていました。
ある日、血液銀行頭取の禿山から調査依頼を受けた水木は、幽霊族の夫婦と出会います。彼らは血液銀行に血を売って生活していましたが、その血には幽霊病という感染症が含まれていました。水木は彼らの息子である鬼太郎の育ての親となりますが、鬼太郎は墓場から這い出てきたときに片目を水木に潰されてしまいます。
鬼太郎は幽霊族の末裔として様々な超能力を持っており、人間や妖怪と関わっていきます。しかし、鬼太郎は人間に対して良い感情を持っておらず、自分の利益や好奇心のために行動することが多いです。水木も鬼太郎の不審な行動を探ることになりますが、その過程で怖い体験に次々と巻き込まれていきます。
作品では、吸血木やドラキュラ四世、ニセ鬼太郎やブリガドーンなど、様々な妖怪や怪奇現象が登場します。それらは人間社会の欲望や暴力や不正などを象徴しており、鬼太郎や水木に危機をもたらします。作品はブラックユーモアや風刺のきいたエピソードも多数存在しており、現代風にデザインや作風をアレンジした部分はあるものの、白黒アニメも思わせるくすんだ色合いが独特の怖い雰囲気を出しています。
知りたい映像作品ジャンル
ジャンル : ホラー
放送開始 : 2008年~
3つの楽しみポイント
①貸本版の原作に忠実な作風
作品では、貸本版の原作に忠実な内容やキャラクターデザインを採用しています。貸本版は少年誌で連載される前の作品であり、怖いことで有名な作品です。作品では、貸本版の怖い雰囲気やブラックユーモアや風刺を再現しています。また、貸本版の原画をそのまま取り込んだようなオープニング映像も見どころです。
②鬼太郎シリーズの前史としての意味
作品では、鬼太郎シリーズの前史としての意味があります。鬼太郎や目玉おやじやねずみ男など、ゲゲゲの鬼太郎でもおなじみのキャラクターが登場しますが、彼らはまだ人間と妖怪との仲介者やヒーローとしての側面を持っていません。彼らがどのように成長していくかを見ることができます。また、鬼太郎シリーズで鬼太郎やねずみ男を演じた野沢雅子や大塚周夫が当時と同じ役を演じています。
③怖いけれども面白いエピソード
作品では、怖いけれども面白いエピソードが多数存在しています。吸血木やドラキュラ四世、ニセ鬼太郎やブリガドーンなど、様々な妖怪や怪奇現象が登場しますが、それらは人間社会の欲望や暴力や不正などを象徴しており、鬼太郎や水木に危機をもたらします。しかし、それらに対する鬼太郎やねずみ男の反応や行動は、ブラックユーモアや風刺に満ちており、笑いを誘います。
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視聴方法