今回、紹介したい映像作品は「ゴジラ (1954年)」
気になるあらすじ
原子爆弾の実験によって目覚めた古代の巨大な怪獣ゴジラが、東京を襲撃する。
日本政府は、ゴジラを撃退するために自衛隊や科学者たちを動員するが、効果はない。
一方、若き発明家のセレジン博士は、水中で生物を溶かす恐るべき兵器「オキシジェン・デストロイヤー」を開発していた。
セレジン博士は、ゴジラに対してオキシジェン・デストロイヤーを使うことをためらうが、ゴジラの破壊活動に心を痛めた恋人の恵美子の説得により、決意する。
知りたい映像作品ジャンル
ジャンル : アクション
主演 : 宝田明
再生時間 : 97分
3つの楽しみポイント
①特撮技術
この映画は、日本の特撮の巨匠である円谷英二が監督したもので、ゴジラの造形や動き、東京の炎上や崩壊などの迫力ある映像は、当時の最先端の技術で作られました。
ゴジラの姿は、俳優が着ぐるみに入って演じたもので、重さは約100キログラムもありました。
ゴジラの吐く放射能火炎は、火薬や水素ガスを使って表現されました。
東京の街は、1/25のスケールの精巧なミニチュアで再現され、ゴジラの襲撃によって破壊されました。
これらの特撮シーンは、現在でも高く評価されています。
②社会的メッセージ
この映画は、第二次世界大戦の終結から9年後に公開されたもので、原爆や水爆の恐怖や被害を風刺したものです。
ゴジラは、原子爆弾の実験によって目覚めた古代の怪獣という設定で、放射能による汚染や突然変異を象徴しています。
ゴジラが東京を襲うシーンは、広島や長崎の原爆投下の様子を思わせます。
また、オキシジェン・デストロイヤーという兵器は、水爆の開発に対する批判として作られたものです。
この映画は、人類が核の力を乱用することの危険性を訴えるメッセージ性の強い作品です。
③ドラマティックな展開
この映画は、ゴジラの襲撃だけでなく、人間の感情や葛藤も描いています。
セレジン博士と恵美子の恋愛や、山根博士と小林記者の友情などの人間関係が、映画の背景にあります。
セレジン博士は、自分の発明したオキシジェン・デストロイヤーを使ってゴジラを倒すことに苦悩し、最終的には自らの命とともに兵器を破壊するという悲劇的な選択をします。
ゴジラが死ぬシーンは、怪獣としてではなく、被害者として哀れみを感じさせます。
この映画は、人間とゴジラの間にある悲哀や哀愁を感じさせるドラマティックな展開を持っています。
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視聴方法