今回、紹介したい映像作品は「タイガー・マウンテン 雪原の死闘」
気になるあらすじ
実話に基づく中国の小説「林海雪原」を原作としています。
物語は1946年の国共内戦時代を舞台に、残虐な匪賊(ひぞく)とそれを取り締まる共産党軍部隊の戦いを描いています。
中国東北地方の威虎山(タイガー・マウンテン)に拠点を置く匪賊「ハゲワシ」が平和な村を襲撃し、共産党軍の203部隊が討伐に向かいます。
203部隊はわずか30人で、300人のハゲワシの部隊に挑むことになります。
彼らは知略を巡らせ、ハゲワシに立ち向かうのです。
最初は状況把握に時間がかかりましたが、状況がわかると物語にのめり込みました。
主人公の起点のきいた行動や、敵の親分のカリスマ性など魅力いっぱいな作品です。
ちょい役ですが、私の大好きなシェー・ミャオも出演しているという嬉しさもありました。
小説「林海雪原」は、中国の作家曲波によって1954年に執筆が始まり、1955年に完成した作品です。
この小説は、第二次国共内戦時期の中国東北地方を舞台に、共産党軍(解放軍)が国民政府支持者と戦う様子を同じように描いておりますが、キャラクターの内面や背景、戦略などが詳細に描かれており、深く物語に没入できますので詳しくゆっくり楽しみたい方は小説で楽しんでいただければと思います。
知りたい映像作品ジャンル
ジャンル : 歴史的アクション
主演 : チャン・ハンユー
再生時間 : 143分
3つの楽しみポイント
①迫力満点のアクションシーン
映画には、緊張感あふれる戦闘シーンが多数含まれています。
特に、雪原での戦闘や山岳地帯での追撃戦は、視覚的にも非常に迫力があります。
② 実話に基づくストーリー
この映画は実話を基にしており、歴史的な背景や当時の状況がリアルに描かれています。
これにより、物語に深みが増し、観客はより感情移入しやすくなっています。
③キャラクターの魅力
主人公をはじめとする登場人物たちは、それぞれ個性的で魅力的です。
特に、共産党軍のリーダーや匪賊のボスなど、対立するキャラクターたちの心理戦や人間ドラマが見どころです。
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視聴方法
実在する楊子栄
実際には楊子榮(よう しえい)という名前で知られています。
彼は1922年に中国山東省で生まれ、1947年に戦死しました。
楊子榮は、中国共産党軍の偵察兵として活躍し、特に匪賊討伐の任務でその名を知られています。
楊子榮の生涯と功績
初期の生活:
楊子榮は貧しい家庭に生まれ、若い頃から共産党の活動に参加しました。
軍での活躍:
彼は共産党軍の偵察兵として、数々の危険な任務を遂行しました。
特に、1947年に東北地方で匪賊のリーダーである座山雕を捕らえたことが最も有名です。
この功績により、「偵察英雄」として称賛されました。
最期:
1947年、任務中に戦死しましたが、その勇敢な行動と戦略は後世に語り継がれています。
実在する座山雕
張楽山(ちょう らくざん)という名前で知られています。
彼は1882年に中国山東省で生まれ、1947年に亡くなりました。
張楽山は、清朝末期から日本の占領時代、そして国共内戦期にかけて活動した有名な土匪(山賊)のリーダーでした。
座山雕の生涯と活動
初期の生活:
張楽山は幼少期に家族を失い、親戚とともに東北地方に移住しました。
彼は若い頃から土匪としての生活を始め、次第にその名を知られるようになりました。
土匪としての活動:
彼は「座山雕」という名で恐れられ、特にその狡猾さと戦闘技術で知られていました。日本の占領時代には、日軍とも対立し、後に国民党の支援を受けるようになりました。
捕縛と最期:
1947年、共産党軍の英雄楊子栄によって捕らえられました。
捕縛後、彼は公審にかけられ、最終的には監獄で病死しました。