今回、紹介したい映像作品は「黄金バット」
- 気になるあらすじ
- 知りたい映像作品ジャンル
- 3つの楽しみポイント
- 関連動画
- 視聴方法
- 原作「怪盗黒バット」とは?
- 原作「怪盗黒バット」のキャラクターについて
- 「黄金バット」の舞台
- アトランティス大陸とは
- アトランティスの沈没の理由
- アニメ「黄金バット」の世界観
- 敵キャラクター
- 仲間キャラクター
- 実写版のストーリー
- マンガ版のストーリー
- 黄金バットの能力
- 黄金バットの弱点
気になるあらすじ
日本初のスーパーヒーローとして知られています。
物語は、古代アトランティス大陸の王宮の柩の中から一万年の眠りから覚めた正義の怪人、黄金バットが現代人類の危機を救うために超人的な活躍をするというものです。
黄金バットは、銀の杖(シルバーバトン)を手にし、その神秘な力で敵を打ち滅ぼします。
彼の宿敵は、元ナチスの科学者であるエーリッヒ・ナゾーで、宇宙的な悪事を働くナゾータワーを根拠にしています。
ちなみに鈴木一郎氏が原作の「怪盗黒バット」を制作し、それを永松健夫氏が黄金色に塗り替えたことで誕生した奇跡のキャラクターです。
知りたい映像作品ジャンル
ジャンル : 最強のドクロが世界最古のスーパーヒーロー
原作 : 紙芝居
放送開始 : 1967年~
3つの楽しみポイント
①独特のキャラクターデザインと世界観
アニメは手塚治虫の作品らしく、奇抜で個性的なキャラクターやファンタジックな世界観が特徴的です。
黄金バットのデザインは、今見てもユニークで印象的なビジュアルを持っています。
②軽快でコミカルなアクションシーン
主人公・黄金バットの活躍が描かれるアクションシーンは、暗く重たい雰囲気ではなく、軽快でコミカルなアクションが多く、アニメーションとしても非常に魅力的です。
③社会的なメッセージや哲学的なテーマ
「黄金バット」は、人間の本質や存在意義などをテーマにしたエピソードがあり、深い哲学的思考を促すものとなっています。
社会的なメッセージや哲学的なテーマが込められている点で、見る人によって様々な解釈を与えることができます。
関連動画
視聴方法
原作「怪盗黒バット」とは?
「怪盗黒バット」は、1930年に鈴木一郎氏によって創作された紙芝居シリーズで、黄金バットの前身となる作品です。
この物語では、白骨面に黒マントを身にまとった怪盗が活躍し、最終回で無敵の悪役として登場した黒バットが、正義の味方である黄金バットによって倒されます。
その後、黄金バットを主人公とした新作紙芝居が制作され、大きな人気を博しました。
実は黄金バットはスピンオフ作品だったのです。
原作「怪盗黒バット」のキャラクターについて
①髑髏姿でマントをまとった大怪盗
黒バットは、髑髏の面を持ち、黒いマントを羽織った神出鬼没の大怪盗として描かれています。彼の姿は後に登場する黄金バットのデザインにも影響を与えました。
②正義の味方・黄金バットの前身
「怪盗黒バット」の物語の最終回では、黒バットと同じく髑髏の姿をした謎の正義の味方、黄金バットが登場し、不死身とされていた黒バットを倒します。
この展開が子供たちに大好評で、黄金バットを主人公とした新しいシリーズが生まれるきっかけとなりました。
③多様な解釈と派生作品
当時の紙芝居業界には著作権意識が乏しく、多種多様な黄金バットが勝手に作られました。
また、セリフが書かれておらず、演者によって内容に差異があるのが普通でした。
そのため、同じ「怪盗黒バット」でも、演者や時代によって異なる解釈やストーリーが存在することが特徴です。
「黄金バット」の舞台
アニメ「黄金バット」の舞台は、主に古代アトランティスの遺跡や、日本のどこかにあるD山の髑髏岩の下など、神秘的でファンタジックな場所が設定されています。
特にアニメ版では、日本の科学者ヤマトネ博士とその一行がアトランティス大陸に到着し、そこで黄金バットを復活させるというストーリーが展開されます。
また、永松健夫が描いた紙芝居版では、当時の日本には存在しない超高層ビル群や、空飛ぶ巨大ロボット怪獣、UFOのような空中砲台など、未来的な空想科学の世界が描かれていたとされています。
アトランティス大陸とは
アトランティス大陸は、古代ギリシャの哲学者プラトンが記述した伝説上の島であり、豊かな帝国が存在したとされています。
プラトンによると、アトランティスは約9,000年前に海中に沈んだとされ、その詳細や実在性については多くの謎が残されています。
アトランティスに関する伝説は、プラトンの対話篇『ティマイオス』および『クリティアス』に登場し、大西洋にあったとされるこの島は、資源の宝庫であり、強力な軍事力を持ち、広大な領土を支配していたと記されています。
しかし、人間の堕落と物質主義により、神々の罰を受けて海中に沈んだとされています。
アトランティスの話は、プラトンの時代から2400年近く経つ今でも、研究や地質調査が行われており、アトランティス大陸の存在を示唆する場所も発見されているといわれています。
そのため、黄金バットはその時に開発された軍事兵器である可能性や、アトランティスの勇敢な戦士や王族が神罰によって呪われた姿なのかもしれません。
不死身である理由や、水分を抜かれることが弱点となっていることから神罰に近いものと考えられます。
アトランティスの沈没の理由
アトランティスの沈没については、プラトンの記述によると、地震と洪水が原因であるとされています。
しかし、実際のところ、アトランティスの話は伝説であり、その実在性や沈没の理由については様々な説があります。
一部の研究では、地中海のマルタ島周辺で発見された巨石文明の遺跡がアトランティスのモデルになったとも考えられており、約4000年前に大地震と大津波によって破壊された可能性が指摘されています。
この大津波は、海底地殻変動によって引き起こされたとされ、その規模は波高100m以上にも及んだと推測されています。
また、他の説では、氷河期の終わりに起きた地球規模の温暖化による海面上昇や、大洪水が原因であるとも言われています。
これらの自然現象によって、低地に住む人々が大きな影響を受け、文明が沈んだという話が伝えられています。
アニメ「黄金バット」の世界観
アニメ「黄金バット」の世界観は、古代文明と現代科学が融合した独特のものです。
物語の中心となるのは、古代アトランティス大陸の遺跡から復活した正義のヒーロー、黄金バットです。
彼は金色の骸骨の姿をしており、漆黒のマントを身にまとうという特徴があります。
アニメでは、ミレ博士が古代アトランティス大陸を探していた途中、南極でナゾーの怪物ロボット「ファイブフィンガー」に襲われます。
唯一の生存者であるマリーは、ヤマトネ博士とタケル少年によって救助され、彼らと共に黄金バットと邪神ナゾーとの戦いに挑みます。
敵キャラクター
アニメ「黄金バット」における敵キャラクターは、主に邪悪な科学者ナゾーとその一味です。
ナゾーは、四つ目の覆面に機械の左手を持ち、下半身が円盤のような形状の怪人で、黄金バットの宿敵として登場します。彼は様々な怪物やロボットを使役し、世界征服を企む悪の科学者として描かれています。
また、アニメ版では暗闇バットというライバルキャラクターも登場します。
暗闇バットは黄金バットと外見が似ており、配色以外は同一の姿をしていますが、その行動は黄金バットとは正反対で、悪事を働く存在として描かれています。
原作紙芝居で倒された怪盗黒バットの怨念の具現化とも思えるもので、黄金バットへの敵対心はそこから来ているのだと思われます。
仲間キャラクター
ヤマトネ博士:
科学者であり、黄金バットを復活させる重要な役割を果たします。彼は物語の中で黄金バットと共にナゾーの野望を阻止するために奮闘します。
タケル:
若い少年で、ヤマトネ博士と共に黄金バットをサポートします。彼の勇気と行動力は物語の中で重要な要素となっています。
マリー:
ミレ博士の娘で、ナゾーの怪物ロボット「ファイブフィンガー」に襲われた際に唯一の生存者としてヤマトネ博士とタケルに救助されます。
彼女もまた、黄金バットと共にナゾーに立ち向かいます。
実写版のストーリー
黄金バットの実写版は、1966年に公開された映画です。
義手義足の怪人・ナゾーが、惑星イカルスを地球に激突させると脅迫してきます。
国連秘密機関日本支部のパール研究所では、所長のパール博士のもとで超破壊光線砲を建造中です。
しかし、その完成には昔海底に消えたアトランタス大陸にあるレンズの原石が必要でした。
ヤマトネ博士を隊長に、大西洋海上をスーパーカーを駆ってレンズ探険に出た一行には、天才科学少年アキラも加わっていました。苦心してアトランタス大陸を発見したが、そこはすでにナゾー一味が占領しており、探険隊との戦いが始まります。
その最中、パール博士の孫娘エミリーが発見した穴の中に、黄金バットが眠っていました。
エミリーがたらした清水を飲んで目覚めた黄金バットは、ナゾーの部隊を撃退して飛び去ります。
その時、黄金バットは連絡用としてエミリーに黄金のコウモリのブローチを渡します。
原石はパール研究所に運ばれ、ナゾーは空飛ぶ潜水艦に幹部を乗せて研究所を攻撃します。
そして、黄金バットの杖から放たれた熱光線はイカルスまでも自爆させてしまいます。
マンガ版のストーリー
大正時代の帝都・東京を舞台に、帝国陸軍の主人公・月城竜史が、金色に輝く髑髏の超人・黄金バットとともに邪神ナゾーとの戦いに挑みます。
この物語では、オカルト的な要素が加味され、異形の者が存在しうるという世界観が描かれています。
アクションヒーローものとしてのアップテンポな展開ではなく、現実感と幻想性を兼ね備えた戦いが特徴です。
ノーマルのマンガ版もあるのだが、そちらは細かい設定に違いがあるがほぼアニメ版を意識したものとなっていますので省略させてもらいます。
黄金バットの能力
飛行能力:
空を自在に飛び回ることができます。
超人的な強さ:
銃で撃たれても無傷であり、非常に強力な物理攻撃を行うことができます。
シルバーバトン:
彼の武器であり、これを使って敵を打ち倒します。
超能力:
念動力、分身、空間転移、気象操作、地殻変動などの多種多様な超能力を持っています。
不死身:
「黄金バットは不死身だ!」と言われるほど、どんな攻撃にも耐えることができます。
黄金バットの弱点
黄金バットの弱点は、乾燥することです。
乾燥によって行動不能に陥ることがありますが、それでも彼の耐久力は非常に高く、核攻撃すら防ぐことができるため、致命的な弱点とは言えません。
その他の攻撃に対しては、ほとんど無敵とされており、弱点と呼べるものはほとんどありません。
黄金バットより敵キャラクターのナゾーが毎回負ける様が段々とかわいそうになってくる作品です。
ナゾーの科学力を応援したくなります。
ぜひ、ご覧になって頂ければと思います。