今回、紹介したい映像作品は「キャシャーンSins」
気になるあらすじ
1973年の「新造人間キャシャーン」のリメイク作品で、2008年から2009年まで放送された。
物語は、人間とロボットが共存していた世界が「滅び」と呼ばれる現象によって荒廃した後の時代を描く。
ロボットたちは「滅び」によって体が錆びていき、死に向かっている。
人間たちはほとんど姿を消しており、生き残った者たちも苦しい生活を送っている。
「滅び」の原因は、ブライキング・ボスというロボットの独裁者が、キャシャーンという最強の戦闘ロボットにルナという少女を殺させたことだと言われている。
ルナは「月という名の太陽」と呼ばれ、人間とロボットに平和と希望を与えていた存在だった。
キャシャーンは、長い眠りから目覚めたが、自分が何者なのか、何をしたのか、全ての記憶を失っていた。
彼は自分の名前を叫び襲いかかってくるロボットたちと戦いながら、自分の過去を探ろうとする。しかし、彼は「滅び」によって錆びることがなく、不死身の身体を持っていた。
知りたい映像作品ジャンル
ジャンル : アクション
原作 : 竜の子プロダクション
放送開始 : 2008年~
3つの楽しみポイント
①荒廃した世界観とシリアスなストーリー
このアニメは、キャシャーンがルナを殺害したことで引き起こされた「滅び」という終末の状況を描いています。
ロボットや人間が錆びて死にゆく中、キャシャーンは自分の過去や罪に向き合いながら、ルナの生存の噂を追って旅をします。
その過程で、様々なキャラクターと出会い、彼らの想いや苦悩を知っていきます。
このアニメは、原作とは異なる独自の世界観やストーリーを展開しており、一概にリメイク版とは言い切れない作品です。
荒廃したペシミズムで占められた、暗い世界観となっています。
キャシャーンは、自己再生能力を持つ唯一の存在として、多くのロボットから命を狙われます。
しかし、彼は記憶を失っており、自分が何者なのか、何のために戦っているのかも分かりません。
彼は、自分の中に生まれた罪悪感と責任感を抱えながら、戦いを続けます。キャシャーンの戦闘シーンは、圧倒的なスピードとパワーで敵をなぎ倒す様が迫力満点です。
また、彼の目が青く光るときは、自我が失われ、無差別に攻撃する危険な状態になります。
このとき、一人称が「僕」から「俺」に変化するという演出もあります。
③和田薫の音楽と声優陣の演技
このアニメの音楽は、和田薫が担当しています。
和田薫は、『機動戦士ガンダムSEED』や『機動戦士ガンダム00』などの作品で知られる作曲家です。
彼の音楽は、このアニメの世界観や雰囲気にぴったり合っており、感動や緊張感を高めています。特に、エンディングテーマの「蒼い影」は、キャシャーンの孤独や苦悩を表現した名曲です。
また、声優陣も豪華で、キャシャーン役の古谷徹をはじめ、ベテラン声優で固められています。
彼らの演技は、キャラクターの感情や人格を鮮やかに描き出しています。
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視聴方法