今回、紹介したい映像作品は「ファンタジア」
気になるあらすじ
トッカータとフーガ ニ短調 (バッハ):オーケストラの演奏を抽象的な映像で表現した作品です。
バレエ組曲「くるみ割り人形」 (チャイコフスキー):くるみ割り人形の物語ではなく、季節や自然の風景を舞台にした作品です。花や妖精、キノコや魚などが登場します。
魔法使いの弟子 (デュカス):ミッキーマウスが主役の作品です。魔法使いの弟子となったミッキーは、師匠が留守にしている間に魔法のほうきを使って水汲みをさせますが、うまくいかずに大混乱に陥ります。
交響詩「巨人の山の幻想」 (ドヴォルザーク):ギリシャ神話を題材にした作品です。ペガサスやケンタウロスなどの神話上の生き物が登場します。また、悪神バッカスや山の精霊ヴァルカンも登場し、物語に波乱をもたらします。
間奏曲
バレエ音楽「白鳥の湖」 (チャイコフスキー):白鳥の群れが飛んでいく様子を描いた作品です。しかし、群れからはぐれた一羽の白鳥は、狩人に狙われてしまいます。
組曲「音楽の贈り物」 (ストラヴィンスキー):ロシア民話を題材にした作品です。貧しい兵士が悪魔と取引をして富と幸福を手に入れようとしますが、悪魔の罠にはまってしまいます。
道化師の朝の歌 (ポンキエッリ):動物たちがサーカスで大暴れする様子を描いたコミカルな作品です。象や亀、カバやワニなどが登場します。
夜想曲 (ショパン):妖精や動物たちが月夜に舞う様子を描いた作品です。しかし、突然現れた嵐によって月が隠れてしまいます。
アヴェ・マリア (シューベルト):嵐が去った後、森の中から聖歌隊が現れます。彼らは森を抜けて教会へと向かいます。最後にアヴェ・マリアが歌われます。
かなり何回も観た作品でありながら、私の子供が大好きだったためかなりヘビーローテーションで観ました。
おそらく、大人になってから観たら子供のころと全く違う印象を受ける作品ですのでぜひご覧になって観てください。
知りたい映像作品ジャンル
ジャンル : ファンタジー
原作 : ディズニー
放送開始 : 1940年~
3つの楽しみポイント
①クラシック音楽とアニメーションの融合
アニメ「ファンタジア」は、クラシック音楽をバックにした、アニメーションによる8編の物語集で構成されています。
音楽と映像は完全にシンクロしており、音楽のリズムや雰囲気に合わせて映像も変化します。
音楽はレオポルド・ストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団が担当しており、迫力ある演奏が聴けます。
また、映像はディズニーのアニメーターたちが手がけており、色彩豊かで繊細な画風が目を引きます。
このように、アニメ「ファンタジア」は、クラシック音楽とアニメーションの融合によって、視覚的にも聴覚的にも楽しめる作品です。
②多彩なテーマと表現
アニメ「ファンタジア」は、8編の物語がそれぞれ異なるテーマと表現を持っています。
例えば、トッカータとフーガ ニ短調では、オーケストラの演奏を抽象的な映像で表現しています。
魔法使いの弟子では、ミッキーマウスが主役のコミカルな作品です。巨人の山の幻想では、ギリシャ神話を題材にしたファンタジーな作品です。
白鳥の湖では、白鳥の群れが飛んでいく様子を描いた美しい作品です。
このように、アニメ「ファンタジア」は、多彩なテーマと表現によって、視聴者を飽きさせません。
③歴史的な意義
アニメ「ファンタジア」は、歴史的な意義を持つ作品です。
この映画は、史上初のステレオ音声方式による映画作品であり、音響技術においても非常に重要な映画です。
また、この映画はディズニーの代表作の一つであり、後のディズニー作品や他のアニメーション作品にも大きな影響を与えました。
例えば、ミッキーマウスはこの映画で魔法使いの帽子とローブを着た姿で登場しましたが、これがミッキーマウスの代名詞となりました。
また、この映画は2000年に続編の「ファンタジア2000」が製作されました。
関連動画
視聴方法